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渡航前健診で赴任にGoサインが出たら、いよいよ本格的な赴任準備がスタートします
赴任準備でやることの多さに圧倒され、「たった3か月でこれをこなせるのか?」と不安になっていませんか?
私も同じ気持ちでした
膨大な情報に飲み込まれそうになると思いますが、大丈夫です。
意外と何とかなります。
この記事では、前回の「赴任が決まったらすぐやること」に続いて、私が赴任準備をしたときに知りたかった「本人渡航の1か月~3か月前にやること」をまとめています。
これから海外赴任される方のお役に立てればうれしいです。
前の記事>>海外赴任準備リスト 私の赴任が決まってすぐやったこと編
この記事のモデルケース条件
海外赴任前準備の内容は、人によって大きく異なります。
そこで、下のようなモデルケースの場合で紹介します。
- 赴任先 : シンガポール
- 赴任期間:1年以上(未定)
- 家族帯同赴任(数ヶ月遅れて渡航)
下に挙げた項目は、人によって大きく異なるので、ここでは詳細を省いています。
- 持ち家の貸し出し、売却
- マイカーの売却
- 子どもの学校、幼稚園探し
海外赴任準備リスト:渡航の1か月~3か月前にやったこと
本人渡航の1か月~3か月前にやることは、こちらのアイテムです。
パスポートの有効期限を確認
ビザの申請、航空券の予約など様々な手続きに、パスポート番号が必要になります。
パスポートの残存期間が1年未満の場合、新しいパスポートに切り替えることができます。
パスポートの残り期間が短い方は、早めに更新して、新パスポート番号で手続きを進めましょう。
赴任用ビザの手続き
渡航前健診で、医師から赴任OKの判定をもらったらすぐにするのが、ビザ取得手続きです。
ほとんどの国にビザなしで渡航できる最強のパスポートを持っている私たちにとって、「ビザ」と言われてもあまりなじみがないですよね
海外赴任する場合は、長期滞在+働くためのビザが必要になります。
手続きに必要な書類は、赴任国によっては異なると思いますが、シンガポールに赴任する私の場合、
- 卒業証明書
- 住民票の写し(卒業証明書発行用)
- 指定サイズの証明写真と画像データ
- パスポートカラーコピー
などが必要でした。
卒業証明書の発行には、時間がかかる場合があるので、余裕をもって準備しましょう。
ビザの申請方法は赴任国によって異なりますが、
- 赴任先現地法人の人事部門
- 日本の旅行代理店
などを通して申請します。
航空券の予約・出入国手続きの確認(新型コロナ関連)
赴任日が決まったら、それに合わせて航空券を手配します。
「直行便が満席で、経由便しか選択肢がなかった」
「ベストな日程、時間帯のフライトが満席で、日程変更を余儀なくされた」
なんてことにならないように、早めの予約がベターです。
また現在は、新型コロナの流行に伴い、PCR検査や陰性証明の取得など出国前に様々な手続きが必要です。
事前に赴任先への入国に必要な手続きを調べて、直前に慌てないようにしておきましょう。
引越し申込み
赴任日に合わせて現地に送る荷物の発送日を決め、予約する必要があります。
3月末など混みあう時期は、人気の日が早めに埋まってしまうので注意が必要です。
引越し荷物の発送には、
- 船便
- 航空便
の2種類があります。
私(赴任者本人)が渡航するときは、
- 渡航後すぐに必要なもの:手荷物としてスーツケースなどで渡航時に持参
- 他の荷物:船便で発送
で送りました。
APECカード申し込み(主に東南アジア赴任者)
東南アジアや中国などに頻繁に出張される方は、外務省が発行するAPECビジネストラベルカードを取得しておくと便利です。
このAPECカードの最大のメリットは、なんと言っても出入国審査時に優先レーンを利用できることです。
マレーシアのクアラルンプール空港や、タイのスワンナプーム空港など出入国審査場は時間帯によっては、大混雑しており、1時間以上待たされるときもあります。
そんなときにAPECカードがあれば、例えばクアラルンプール空港の場合、外交官と同じ優先レーンを使えますので、混んでいても数分で通過できます。
なんて便利なカード!と思った方に、2つ注意点があります。
- 日本国内でしか申し込めない(在外公館では申請できない)
- 申請してから審査を経て、交付されるまでになんと平均6か月かかる
交付されるまでに本当に6か月近くかかりました(笑)
赴任先にカードを郵送してもらうことができるので、日本にいる間に申請しておくとよいです。
引越荷物の仕分け案を考える
引越し荷物は、おおまかに言うと、次の4パターンに分けることになります。
- 赴任先に送る
- 航空便
- 船便
- 国内倉庫に預ける
- 実家に預ける
実際の仕分け作業はまだ先ですが、この時期から何をどこに送るのかをイメージしておくと、
- 譲る
- 売る
- 捨てる
の作業を余裕をもって進められます。
予防接種
赴任国、会社の規定によりますが、シンガポールに赴任した私は、下記の3種類の予防接種が必要でした。
- A型肝炎
- B型肝炎
- 破傷風
期間を空けて複数回接種が必要なものもあるので、早めにスタートしておくと、直前に慌てずに済みます。
赴任前研修
赴任前研修の有無や内容は、会社によって内容が異なると思いますが、私が受けたのはざっくりと下記の内容でした。
- 異文化理解、コミュニケーション
- 健康管理
- 治安、安全対策
- 医療事情
海外で現地メンバーと働くにあたって
- 気を付けなければならない態度
- コミュニケーションの取り方
- 考え方の違い
など参考になる内容が結構ありました。
赴任直後の滞在ホテル予約
現地に赴任してから家が決まるまで数週間は、ホテル住まいの場合が多いです。
自分で予約する場合は、
- 会社に通いやすい
- スーパーが近く生活に便利
- 飲食店が近くにある
などのポイントで選びましょう。
旅行シーズンとかぶると、満室になることもあるので、早めに予約しておきたいですね。
とりあえず、どんなホテルがあるかチェックするだけでも○。
国際免許証取得
現地で車を運転する予定の方は、国際免許証を取得します。
都道府県によって、警察署で申請できたり、運転免許試験場でしかできなかったりと、ばらつきがあるようです。
国際免許証の有効期間は1年間です。
シンガポールに赴任した私の場合は、
- 日本で国際免許を取得して赴任
- 国際免許の有効期間内に、シンガポールで現地の運転免許を取得
の流れで、手続きしました。
語学研修(英会話)
現地の言語に不安がある方は、日本でしっかりと語学研修を受けておくのが大切です。
赴任先によりますが、多くの国では英語が必須だと思います。
現地で英語に苦戦していたら、本来の仕事に身が入りませんよね。
仕事と違って、英会話は日本にいる間から準備ができます。
というか、現地行ってから英会話教室に通って、、、なんて考えていると間に合いません。
オンライン英会話なら、忙しい海外赴任前でも移動時間を気にすることなく、すき間時間でレッスンを受けられるので安心です。
下で紹介しているスクールは、どれも無料体験できるので、自分に合うかしっかりチェックできます
現地医療保険の内容確認
現地での医療は一般的に日本よりもはるかに高額です。
現地での医療保険は、会社が手続きをしてくれると思いますが、保障内容を確認しておきましょう。
歯科医療が保険に含まれない場合は、日本ですべての治療を完了して、万全な状態で赴任する必要があります。
日本のテレビを見る方法を決める
言葉も文化も異なる環境で過ごしていると、日本のテレビが恋しくなる方も多いかもしれません。
海外で日本のテレビを見るには、下記の3つの方法があります。
- 動画配信サービス+VPNサービス
- Sling Boxを日本の実家に設置
- 現地の有料テレビ配信を契約
動画配信サービス+VPNサービス
海外で日本のテレビを観る1つめの方法は、「動画配信サービス」と「VPNサービス」の組み合わせです。
皆さんが日本で視聴している動画配信サービスは日本専用のため、海外からはアクセスできません。
そこで、海外からはVPNサービスを経由して動画配信サービスにアクセスします。
動画配信サービスは、2週間~1か月の無料おためし期間があることがほとんど。
時間がある今のうちに、動画のラインナップを無料でチェックしておくのがおすすめ。
VPNサービスは、以前は乱立するサービスの中から動画配信に適したVPNを選ぶのは大変でした。
でも最近は、動画配信に公式に対応したVPNが登場して、簡単に選べるようになりました。
そんなVPNサービスの中では、Millen VPNがイチオシ。
国内14社、海外15社の動画配信に対応しているので、ほぼすべてカバーできます。
Sling Boxを実家に設置
2つめの方法はSling Boxを実家に設置する方法です。
私は、この方法を使って、シンガポールで日本のテレビを見れるようにしています。
このSling Boxは、
- 月額使用料がかからない
- レコーダと組み合わせて録画できる
- テレビの大画面で見ても画質がきれい
など多くのメリットがあり、とても満足しています。
が、なんと!
2022年11月9日をもって、サービスを終了することが発表されました。
参考:Sling Box公式サイト サービス終了予定時期について
今のタイミングで買うのはもったいないので、前任者から譲ってもらえるなら、ぜひオススメです。
現地の有料テレビ配信を契約
3つめの方法は、赴任先の有料テレビを契約する方法です。
現地で有料のテレビ配信を申し込むと、日本のテレビ番組が観れる場合があります。
例えばシンガポールでは、
StarhubやSingtelなどで有料テレビを契約するとNHKワールドプレミアムが観れます。
でも、シンガポールの場合は、オススメはしません。
なぜなら、
- 基本プランでは日本のテレビが見れず、オプション契約が必要
- NHKワールドプレミアムしか日本のTV番組がない
※シンガポールの事例
NHKワールドプレミアムを見るためだけに契約する価値はないと思います。
何かのキャンペーンで、有料TVを契約したなら、プランによってはNHKが見れますよという感じです。
ちなみに、我が家はSling Boxを買って、万全な体制で赴任しましたが、結果的にほとんど日本のテレビを見ていません(笑)
テレビで見ているのは、下の3つです。
- シンガポールの地上波番組
- シンガポールの無料のオンデマンド配信(meWATCHの子ども向け番組)
- YouTube
YouTubeは、GoogleのChromecastを挿したテレビに、スマホやタブレットから送って大画面で見てます。
国内の携帯番号を維持するか決める
日本国内で使っている携帯番号の取り扱いについては、いくつか方法があります。
- 解約する
- 国内の電話番号は消滅
- 維持する
- 方法1:回線を休止する
- 回線は使えなくなるが、番号は維持できる(最大休止年数の制約あり)
- 方法2:格安SIMに乗り換える
- 回線を使える状態で番号を維持
- 方法1:回線を休止する
私は、銀行などに登録している日本の携帯番号を維持したかったので、
- 海外で着信があったことがわかる(海外ローミング対応)
- データ通信は無しでもOK
- 維持コストが最小限
の条件を満たす格安SIMに乗り換えて、番号を維持しています。
住所変更・解約(銀行、証券会社、クレジットカード、保険)
住所変更もこの時期からスタートしました。
手続きが必要なのは、例えば下記です。
- 銀行、証券口座
- クレジットカード
- マイレージ
- 保険(生命保険、貯蓄保険)
- 携帯
- 通販(ニッセン、ジャパネット)
- 大学の同窓会
- 各種会員(IKEA、デパート、薬局など)
この時期から、家に届く郵便物をチェックして、
- 住所変更
- 解約、退会
の仕分けを始めました。
銀行、証券口座
1年以上海外赴任する場合、出国前に役所に届け出て、「非居住者」になります。
その場合、銀行や証券会社によっては、解約を案内される場合があります(例:ゆうちょ銀行)
一部の銀行では、非居住者向けのサービスを提供していますので、私はいくつか契約しています。
解約しない場合は、郵便物が宛先不明にならないよう、住所変更をしておきます。
クレジットカード、マイレージ
クレジットカードについては、下記の手続きをしました。
- 不要なクレジットカードの解約
- 住所変更
- 請求書の郵送停止
特に、更新カードが国内住所(実家など)に確実に届くように、住所変更が大切です。
保険、通販、各種会員
下記の会員情報も、住所変更します。
- 正しい住所を登録していないと支障が出る
- 定期的に郵便物が届く
例えば、下のようなものが該当します。
- 保険(生命保険、貯蓄保険)
- 携帯
- 通販(ニッセン、ジャパネット)
- 大学の同窓会
- 各種会員(IKEA、デパート、薬局など)
海外赴任向けクレジットカード申込み
海外赴任すると、
- 海外からは日本のクレジットカードを申し込めない場合が多い
- 日本や各国へ飛行機を使う頻度が増える
など変化があるので、日本にいるうちに、ベストなカードを申し込んでおくのもオススメです。
赴任で飛行機に乗る機会が増えるので、海外空港でラウンジが使えるプライオリティ・パス付のクレジットカードが一枚あると快適です。
1300以上の海外空港ラウンジが使えるプライオリティパス付
現地で手に入りにくいアイテムを事前購入
現地で手に入りにくいアイテムを、この時期から徐々に買い揃え始めました。
シンガポールに赴任した我が家にとって、日本から持っていってよかったものはこちらです。
現地用SIMカード手配
赴任した日からすぐに現地のSIMが使えるように、Postpaid(後払い)のSIMカードを、赴任先の人事に事前に準備してもらいました。
現地でGoogle Mapを見るにもネット環境は必要ですし、赴任直後はやることが山のようにありましたので、これは助かりました。
現地での当面のSIMカードを自分で準備する場合は、日本で買っておくと、到着直後の不慣れな現地でSIMカードを探さなくてよいので安心です。
まとめ
海外赴任の本人渡航「1か月前~3か月前にやること」を、私の赴任経験をもとにまとめました。
特に以下のように、
- あとに影響する
- 予約が必要
- 時間がかかる
ようなものは早めに取り掛かっておきましょう。
<特に重要なアイテム>
- パスポートの有効期限を確認
- 赴任ビザの手続き
- 航空券予約
- 引越し申込み
- 予防接種
コメント
初めまして。3月からシンガポールに駐在します。ナナフシさんのblog、とても為になるので赴任準備に熟読させて頂いております。日本のテレビが見たいのですがSling boxはサービスが終了してしまうとのこと…。ナナフシさんはほとんど日本のテレビをご覧になっていないとのことですがシンガポールで日本のテレビを見るのにオススメがあれば教えて頂けたら嬉しいです。よろしくお願い申し上げます。
小野田さん
コメントありがとうございます。わかる範囲で回答します。
<日本のドラマが見たい場合>
動画配信サービス+有料VPNサービスの組み合わせがよいかと思います。
配信サービスには、例えばU-NEXTやNetflixなど、有料VPNサービスには、NordVPNなどがあります。
まず、見たいドラマが配信される動画配信サービスを見つけてから、それを海外から観られるようにできる有料VPNサービス探すことになります。
ベストなVPNサービスは、そのときどきで変化します。
赴任された後にそれぞれのサービスを無料お試し契約して、その時点で実際にシンガポールから観れるかをチェックして決められるのがよいと思います。
<日本の地上波で放映されるテレビ番組(ドラマ、映画以外)をそのまま見たい場合>
残念ながらSlingBox以外の方法を使っている方を、私の周りでも聞いたことがありません。
SlingBoxがサービス終了になるのが残念でなりません、、、
赴任準備にお忙しい時期だとお察しします。順調に進むことを願っております。