「海外赴任準備」特集はこちら

変圧器を使えば炊飯器を海外で使えるのか?海外駐在者が実例で解説

炊飯器を変圧器に繋いで使っているところ 海外赴任準備

日本の炊飯器を海外で使いたいなー

ナナフシ
ナナフシ

その気持ちよくわかります

海外赴任や留学の準備をしていると炊飯器について、一度は悩むと思います。

  • 愛着のある炊飯器を持って行きたい
  • 現地で炊飯器を買うのはもったいない
  • 米は絶対日本の炊飯器で炊きたい

など、皆さんそれぞれにこだわりがありますよね。

シンガポールに海外赴任している私は、日本で使っていた炊飯器を持参し、変圧器につないで4年以上問題なく米を炊いています。

この記事を読むと、下記がわかります。

  • 変圧器をつなげば、日本の炊飯器を使えるのか?
  • 海外で使う炊飯器の調達方法は他にある?
  • それぞれの方法のメリット、デメリットは?

私が炊飯器に使っている変圧器

スポンサーリンク
スポンサーリンク

変圧器を使えば、日本の炊飯器を海外で使える?

我が家で炊飯器をつないで活躍している変圧器
我が家で炊飯器をつないで活躍している変圧器

海外赴任や、留学などの海外生活に向けて準備を始めると、

変圧器につなげば、日本から持っていく炊飯器を使えるのか」

が気になりますよね。

ナナフシ
ナナフシ

その答えは「使える」です

実際、私は日本で使っていた炊飯器をシンガポールに持参し、変圧器につないで使っています。

そして、赴任してから4年以上変圧器も、炊飯器も壊れることなくご飯を炊けています

私がシンガポールで使っている変圧器がこちら。

この変圧器のレビューは「海外赴任者が変圧器に迷ったらこれ!駐在員が愛用品をレビュー」に書いています。

でも、使うためには、いくつか注意点があります。

それは、

  • その炊飯器に合った容量の変圧器を買うこと
  • 炊飯器に使える変圧器タイプを選ぶこと

の2点です。

選び方のポイントについては、あとで詳しく解説します。

日本の炊飯器を持っていくのがベストとは限らない

我が家は、日本から使い慣れた炊飯器を持参して、とても満足しています。

でも、あなたにとって私と同じ方法がベストかは、少しだけ考えてみましょう。

  • 赴任国の電力が安定していない(アフリカなど)
  • 引越し荷物は1点でも減らしたい
  • 家電はすべて現地でそろえるつもり
  • 愛着のある炊飯器は必ず持っていきたい

など、それぞれ事情や価値観が違うので、ベストな選択も違います。

そこで、この記事では、炊飯器に変圧器を使わないパターンも合わせて紹介します。

あなたにとってベストな炊飯器の調達方法を選ぶお手伝いができたらと思います。

海外で使う炊飯器の調達方法は4通り

海外で使う炊飯器の入手方法は、4つあります。

  1. 日本の炊飯器を持参して変圧器使う ←我が家の方法
  2. 海外対応の炊飯器を日本から持参する
  3. 海外で現地の炊飯器を買う
  4. 現地の日本人コミュニティで中古を買う

始めに大事なことをお伝えします。

ナナフシ
ナナフシ

どの方法が正解とか、間違ってるとかはないです

私も赴任準備中に変圧器を買うかどうか迷っていろいろ調べました。

ネット上では、

「現地で新しい炊飯器を買った方がいいに決まってる」

「日本の空港で海外仕様の炊飯器を買って持参すればいいだけ」

とか、皆さんいろんなことを言っています。

でも、大事なのは

「あなたが海外で快適に楽しく暮らせること」

です。

あなたのライフスタイル、価値観で選んだらよいと思います。

これ以降で、4つの方法メリットデメリットを解説していきます。

あなたの考え方によって、記事にジャンプできます↓

  • 使い慣れた炊飯器を持っていきたい→方法1
  • 炊飯器以外にも変圧器を使うかも→方法1
  • 米にこだわりなし。とにかく安く→方法3

方法1:日本の炊飯器と変圧器を組み合わせる

日本で使っている炊飯器と変圧器を組み合わせて使う方法は、一番はじめに思いつきますよね。

我が家では、この方法で4年以上ご飯を炊いています。

我が家の炊飯器と変圧器はこれまで3年以上活躍しています
我が家の炊飯器と変圧器はこれまで4年以上活躍しています

私が使っている変圧器については、「海外赴任者が変圧器に迷ったらこれ!駐在員が愛用品をレビュー」に書いています。

メリット・デメリット

  • 愛着のある炊飯器を現地で使える
  • 新たに炊飯器を買わなくて済む
  • 変圧器を他の日本専用家電にも使える
  • 変圧器が高価
  • 変圧器は重いので、船便荷物に入れないといけない
  • 現地で炊飯器を修理できない

この方法のメリットは、

使い慣れて愛着のある炊飯器を現地でも使える

ことです。

海外赴任は、赴任したその日から生活環境、言葉、食生活、人間関係、仕事のほぼ全てが変わります。

たとえ、海外赴任を希望していて、今はワクワクしていても、赴任直後のストレスはかなりのものです。

炊飯器に限らず、使い慣れたものが少しでも身の回りにあると、メンタル的にメリットがあるかもしれません。

どのタイプの変圧器を買えばいい?

変圧器は、

  • トランス式
  • 電子式

の2種類が売られています。

このうち、一般的な炊飯器に対応できるのは、トランス式のみです。

電子式は、小さくて軽いのが魅力的ですが、多くの炊飯器には使えません。

変圧器の容量はどう計算する?

変圧器のメーカーによって推奨計算方法が異なりますが、私は代表的な変圧器メーカーであるカシムラの公式HPを参考にしました。

炊飯器の消費電力を調べる

必要な変圧器の容量を計算する前に、まず炊飯器の消費電力を調べます。

「消費電力」と言われてもさっぱりわかりません

ナナフシ
ナナフシ

大丈夫です

炊飯器のどこかに下のようなラベルが貼られていませんか?

下の炊飯器の例(我が家の炊飯器)では、②に書かれている「1200W」というのが消費電力にあたります。

炊飯器の消費電力の見方。②に書いてある「1200W」が消費電力
炊飯器の消費電力の見方。②に書いてある「1200W」が消費電力

渡航先の電圧を調べる

次に、コンセントの電圧は国によって違うので、その国に合う変圧器を選ぶ必要があります。

各国の電圧は、「地球の歩き方 (調べたい国名) 電圧」でGoogle検索するとわかりやすいサイトが出てきます。

例えば私の住んでいるシンガポールの電圧は「230V」です。

変圧器に必要な容量を計算する

変圧器メーカーカシムラの公式HPによると、炊飯器を使うためには、その消費電力の2~3倍の容量が必要です。

つまり、上の炊飯器の例で言うと、

炊飯器の消費電力(1200W)×2~3倍=2400~3600W

の容量が必要です。

我が家では、3000Wの変圧器を使っています。

条件を満たす変圧器を探す

ここまでに揃えた下記の情報

  • 渡航先の電圧
  • 変圧器に必要な容量
  • トランス式

に合う変圧器を選びます。

この手順で私が選んだのがこちらの変圧器です↓

変圧器は重いので船便で送る

変圧器を持って行くときの注意点は重さです。

中にコイルという鉄の塊が入っていますので、とても重いです。

私の使っている変圧器WT-15EJの重さは、なんと11.5kg

牛乳パック11本分の重さです。

そのため、船便荷物に入れて送るのが基本です。

  • 仕事で海外赴任される方→船便荷物に入れましょう
  • 海外留学など航空便荷物しか送らない方→送料を考えると、変圧器を送るのは現実的ではないです(送ることはできますが)

方法2:海外仕様の炊飯器を日本から持参する

一部のメーカーは、家電を自国に持ち帰りたい来日観光客向けに、海外で使える炊飯器を販売しています。

呼び方は

  • 海外仕様
  • 海外向け
  • ツーリストモデル

などいろいろですが、例えば下記のような商品です。

この商品の場合、海外仕様なのに、日本語の取扱説明書付きです。

このような日系メーカーの海外仕様の炊飯器は、Amazon.co.jpなどで買えます。

これらを日本から持っていけば、変圧器無し日系メーカーの炊飯器を海外で使えます。

メリット・デメリット

  • 変圧器が不要
  • 日系メーカーの高機能な炊飯器を海外で使える
  • 日本語の取扱説明書が付属していることが多い

  • 現地では、修理できない場合がある
  • 基本は現地でしか使えないので、帰任時に不要になる

この方法のデメリットとしては、赴任国によっては、現地で修理できない場合があります。

パナソニックは「日本ツーリストモデル保証 修理受け入れ国」に各国での修理可否を載せています。

方法3:海外で現地の炊飯器を買う

今の時代どこの国に行っても、質を問わなければ炊飯器は売っています。

  • 引越し荷物を減らしたい
  • 炊飯器にこだわりはない
  • 電力が安定していない国に赴任する

といった場合は、現地で炊飯器を買うのもありです。

メリット・デメリット

  • トータル費用を一番安く抑えられる
  • 現地の電力事情に合った炊飯器が買える
  • 日本からの荷物を減らせる
  • 故障時に現地で修理できる場合がある
  • 基本は、現地でしか使えないので、帰任時に不要になる
  • 日本人好みのデザイン、機能(炊きあがり方)の炊飯器が見つかるかは未知数

電力が安定していない途上国へ赴任する場合は、現地の事情を踏まえて作られている現地炊飯器を買った方がトラブルを減らせる場合もあります。

海外で買える炊飯器の例

一例として、シンガポールで売られている炊飯器の例を載せておきます。

シンガポールで最安炊飯器を狙うなら、例えばこちらのPowerPacというブランドの炊飯器です。

シンガポールのスーパー(Giant)の家電売り場に並ぶ炊飯器
シンガポールのスーパー(Giant)の家電売り場に並ぶ炊飯器

PowerPacの5.5合炊き炊飯器(上の写真左)は、なんと2000円以下で買えます。

デザインが昭和&スイッチはON/OFFのみですが、最低限米は炊けるはず。

日系メーカー(日本製とは限らない)の炊飯器の場合、機能にこだわらなければ、1万円くらいから買えます。

低価格帯は、日本の商品そのままというわけではなく、デザインや機能を現地の好みに合わせた専用モデルが多くあります。

日本人好みに炊けるとは限りませんので、注意が必要です。

  • 海外で買える炊飯器ラインナップの参考リンク:Shopee公式

方法4:現地の日本人コミュニティで中古を買う

最後に、一部の渡航先限定になりますが、日本人が多い赴任先であれば、日本人コミュニティの掲示板などで中古品が売買されている場合があります。

帰任するときに不要になった現地でしか使えない家電が主に出品されています。

例えば、私の住んでいるシンガポールでは、「シンガポール掲示板」などで、中古品が売買されています。

帰任者が多い年度末などに出品が多くなり、中古炊飯器、変圧器なども出回ります。

メリット・デメリット

  • 日本からの荷物を減らせる
  • 中古変圧器、現地仕様の中古炊飯器を安く手に入れられる
  • 中古なので、品質、耐久性は未知数
  • いつ欲しいアイテムを手に入れられるか読めない

欲しいアイテムが、必要なタイミングに、納得できる価格で、売りに出るかは運任せなので、赴任後すぐに必要と言う方にはオススメしません。

関連記事>>海外赴任者が変圧器に迷ったらこれ!駐在員が愛用品をレビュー

まとめ

  • 変圧器を使えば、日本の炊飯器を海外で使える
  • ただし、適切な容量の変圧器を買う必要あり
    • 炊飯器に合う変圧器の容量は、消費電力の2~3倍
  • 海外で使う炊飯器の調達方法は他にもある
    • 日本の炊飯器を持参する+変圧器使う ←我が家はこの方法
    • 海外対応の炊飯器を日本から持参する
    • 海外で現地の炊飯器を買う
    • 現地の日本人コミュニティで中古を買う

関連記事>> 【総集編】海外赴任準備リスト/現役駐在員が教える準備のいろは

コメント

タイトルとURLをコピーしました