シンガポールで、格安マッサージを探していますか?
物価が高いシンガポールでは、他の東南アジア各国と違って、マッサージの値段も安くありません。
でも、そんなシンガポールでも、チャイナタウンの、とある場所に行けば、あなたに合った安いマッサージ屋が見つかります。
この記事では、シンガポール在住のナナフシが、つぎの内容を詳しく紹介しています。
- チャイナタウンのどこに格安マッサージ屋があるのか?
- マッサージ料金の相場
- 店の雰囲気
- 店の選び方
- おすすめマッサージ屋の体験談
シンガポールで安いマッサージ屋を求めチャイナタウンへ
始めにお伝えしておきます。
この記事では、格安マッサージ屋について紹介していきます。
素敵な雰囲気の高級マッサージ屋の話は出てきません。
私はシンガポールに4年以上住んでいます。
これまでにシンガポールで見つけた安いマッサージ屋が多いエリアは、
- ワンポア(Whampoa)
- チャイナタウン(China)
の2カ所です。
ワンポアは、こちらの記事で紹介したおすすめホーカーがあるノベナの東隣エリアです。
でも、ワンポアはローカル感が強く、アクセスも悪いので、初心者の方にはハードル高め。
そこでこの記事では、観光客でも行きやすい「チャイナタウン」の格安マッサージ屋について、紹介していきます。
格安マッサージの聖地 ピープルズパークコンプレックス@チャイナタウン
チャイナタウンには、たくさんのマッサージ屋があります。
でもその多くが、それほど安くないマッサージ屋です。
格安マッサージ屋が集結しているのは、チャイナタウンにある「ピープルズパークコンプレックス」というビルです。
アクセスも後半でしっかりとお伝えします。
ピープルズパークコンプレックスの入り口がこちら。
実に味わい深い雰囲気ですね。
英語名と中国名が全く一致してません。
こういうローカル感強めの雰囲気の建物は、いろんな発見があるので好きです。
このピープルズパークコンプレックスは、MRTチャイナタウン駅の目の前なので、アクセスが抜群。
近くに似た名前と作りの「ピープルズパークセンター」がありますが、全く別物です。
ピープルズパークセンターのマッサージ屋は、全然安くないですので間違えないでくださいね。
目指すのは、「ピープルズパークコンプレックス」です。
中に入ると、広い吹き抜けが。
早速、マッサージ屋が多くある3階に上がります。
3階に着くとすぐに、ずらりと並んだマッサージ屋が目に入るので迷わずたどり着けます。
一番客引きが多いこのフロアのメイン通路がこちら。
この通路は、エスカレータのすぐ近くにあり、かなり積極的に勧誘してきます。
呼び込みの押しが強いので、流されないように強い心を持って通りましょう。
メイン通路とは反対の通路はこんな感じ。
こちらは、店の前に座っている客引きが軽く声をかけてくる程度ですので、勧誘がマイルドです。
この他にも、3階の至るところにマッサージ屋が並んでいます。
マッサージ料金の相場
ピープルズパークコンプレックスでのマッサージ料金の一例がこちら。
この中でも、
- 足裏:30分 15ドル(約1,200円)
- 足裏+肩:60分 25ドル(約2,000円)
については、各店ほぼ横並びの料金でした。
他のメニューも各店似たり寄ったりです。
価格破壊が起きないよう取り決めしているのでしょうか。
ここピープルズパークコンプレックスでは、シンガポールでの相場の約半額、10分あたり 5ドル(約400円)くらいでマッサージを受けられます
シンガポールの他エリアでは、だいたい10分10ドル(約800円)です。
日本では価格破壊が起きて、10分500~1000円と安くなってきていますが、それよりもまだここの方が安いです。
マッサージ屋の選び方 @ピープルズパークコンプレックス
ピープルズパークコンプレックスでマッサージ屋を選ぶときに、私が気にしているポイントは「店の雰囲気」です。
「たったそれだけ?」
と思われると思いますが、他のポイントと合わせて、理由を解説していきます。
値段はほぼ横並び
料金相場で紹介したように、ピープルズパークコンプレックス内のマッサージ料金はほぼ横並びです。
価格の多少の違いよりも、その店で落ち着けるかどうかの方が私は大事です。
店内の雰囲気で選ぶ
私の場合、店内の雰囲気を比べるときは、
- イスなど体が触れる部分の清潔感
- 店内の明るさ
- 外からマッサージの様子が見えるか
などをチェックします。
格安マッサージ屋なので、
- 店の外装のきれいさ
- 店内のインテリア
- 整理整頓
など、マッサージに直接関係ない部分は正直どの店も期待できません。
文だけでは伝わりにくいので、いくつかの実例を写真で紹介していきます。
こちらの店は、入り口に壁がなく、開放的なタイプです。
写真では伝わりにくいですが、照明は抑え気味で店内は薄暗いです。
スマホを見ながらマッサージを受けたい人には、ちょっと暗いですね。
イスに置いてあるクッションや、足置きのタオルの清潔感は何とも言えない感じです。
下の写真の店は、店内と前の通路を隔てるのは、簡素なすだれのみ。
すだれのすぐ向こう側で、通路に向かって通行人からほぼ丸見えな状態で座ります。
常に外から見えるのを安心だと感じる人もいれば、逆にリラックスできないと思う方もいると思います。
次の写真は、店がしっかりと壁に囲まれているタイプです。
一部の席を除き、外から中の様子は見えません。
内装に紫を多用した怪しげな色使いに好みが分かれるところです。
次の店は、外から店内の様子が全く見えないタイプ。
しかも店内はかなり暗いです。
ちょっと怖いなと感じる人もいれば、マッサージに集中できていいという方もいるかもしれません。
女性マッサージ師希望の場合は入店前に確認
女性マッサージ師を希望したい女性へのアドバイスです。
店先にいる呼び込みの女性と、実際にマッサージしてくれる担当者は違うことが多くあります。
女性マッサージ師を希望する場合は、指名可能かどうか入店前に店外で確認した方がいいです。
マッサージ師の質では選びにくい
マッサージを受けに行くので、本当はマッサージ師の質で選びたいところですよね。
でも、仮に上手なマッサージ師がいる店でも、必ずその人にマッサージしてもらえるとは限りません。
また、専属以外にフリーの応援マッサージ師が混じっていることもあり、マッサージ師の質で決めるのは難しいなというのが私の感想です。
【体験談】おすすめのマッサージ屋① Prosperity Massage
ここまでは、マッサージ屋全般について、ご紹介してきましたが、ここからは実際に施術を受けたマッサージ屋の体験談です。
今回私が入ったのはこちらの「Prosperity Massage」です。
もし、この店に行く場合は、店番号「03-40D」が目印です。
メイン通路にあるマッサージ屋のような強めの呼び込みはなく、急かされることもなくじっくり外のメニューを見て吟味できました。
この店を選んだ理由
たくさんあるマッサージ屋からこのProsperity Massageを選んだ理由は、次の2点です。
- イスに清潔感がある
- 店内が明るい
イスや足置きに薄汚れた布がかけられている店がある中で、この店は真っ白で清潔感のある布がかけられていて惹かれました。
また、私はスマホを見ながらマッサージを受けたいので、明るい店内が好みです。
マッサージ師について
今回はこの店に2名で行きました。
マッサージ担当は、呼び込みの女性と、電話で呼び出されたフリーの男性マッサージ師でした。
店のマッサージ師が足らないと、このようにフリーのマッサージ師がどこからともなく呼ばれてやってきます。
店の雰囲気
こちらが店内の様子です。
決してオシャレではないですが、明るく清潔感があります。
イスのカバーやタオルも薄汚れた感じはなく、東南アジアの衛生状態に慣れていない旅行者でもハードル低めです。
小規模の店ですので、店内には
- 足裏マッサージ用のイスが3席
- 全身マッサージ用ブースが3つ
だけです。
足裏マッサージの場所は適度に外から見えますので、女性でも安心して入れると思います。
女性の場合、薄暗い店は不安との声もあるので、店内が明るいこの店は初めての1軒としてハードル低めだと思います。
全身マッサージ台は、奥に3ブースあります。
ブースと言っても簡単なついたてで仕切られているだけです。
シンガポールの治安は問題ないですが、慣れない海外旅行で不安な方は隔離された個室よりこれくらい簡素な方が安心かと思います。
店内は、雑然とした部分もありますが、これも東南アジアならでは。
マッサージの内容
今回は、肩+足のマッサージ60分をオーダーしました。
座り心地のよいリクライニングチェアに座ると、まずは温かいタオルで足を拭きあげられます。
それから、滑りのよいクリームを塗りながら足裏マッサージを開始。
容器に生姜の絵が書いてある白いクリームが使われていました。
私の反応を注意深く見ながらマッサージの強さを調整してもらえて、絶妙な力加減がGood。
道具は使わず、手指を使ってマッサージしていきます。
足裏マッサージのみのオーダーと勘違いされていたようで、ほとんどの時間が足裏マッサージで、肩のマッサージはたったの5分、というトラブルはあったものの、気持ちよく終了しました。
マッサージ料金
こちらの店のマッサージ料金表がこちら。
この値段で、気持ちよくマッサージしてもらえて、コスパ最高です。
【体験談】おすすめのマッサージ屋② Hong Xin Wellness Spa
<追記>
もう1軒、私が利用してよかった別のマッサージ屋も紹介します。
私がこのときに入ったのは、こちらの「Hong Xin Wellness Spa」です。
この店を選んだ理由
この店を選んだ理由も先ほど紹介したProsperity Massageと同じで
- イス、タオルなどに清潔感がある
- 店内がほどよく明るい
背もたれ、座面、足置きに真っ白で清潔感のある布がかけられていて好感が持てました。
店内はほどよく明るくスマホを見るのにも快適です。
マッサージ師について
マッサージ担当は、呼び込みの女性でした。
店員は一人しかいませんでしたので、複数で行く場合は応援のマッサージ師が呼ばれるかもしれません。
このマッサージ師の方は、英語がかろうじて通じるレベルでしたが、オーダーさえ伝わればよいので問題ないでしょう。
店の雰囲気
こちらが店内の様子です。
これくらいの清潔感であれば、東南アジア初心者でも抵抗なく施術を受けられると思います。
小規模店ですので、店内には
- 足裏マッサージ用のイスが4席
- 全身マッサージ用ベッドが4台
だけ。
入口は全面ガラス張りで適度に外から見えますので、女性一人でも安心して入れると思います。
コスパ重視ですので、豪華さ、オシャレ感は一切期待してはいけません。
店内はやや雑然としていますが、マッサージには問題ないです。
マッサージの内容
肩+足のマッサージ60分をオーダーしました。
肩と足のセットはメニューに載っていませんでしたが、足裏マッサージと同じ値段でやってもらえました。
施術内容は、前に紹介したProsperity Massageと同様で、温かいタオルで拭きあげられた後、滑りのよいクリームを使いながらマッサージされます。
適度な力加減で、若干ウトウトしながら心地よい時間を過ごせました。
マッサージ料金
こちらの店のマッサージ料金表がこちら。
日本の相場の半額以下で、心地よい時間を過ごせて、体もほぐれて、コスパ最高です。
チャイナタウンでマッサージを楽しむためのポイント
チャイナタウンで「マッサージを楽しむためのポイント」をいくつか挙げておきます。
英語が通じない場合あり
ここはチャイナタウンですので、担当者によっては、英語が通じないときがあります。
今回のマッサージ師のうち1名は、簡単な英単語ですら全く通じませんでした。
でも心配はいりません。
メニューの指差しでそれなりにコミュニケーションは取れます。
クリームを使います
足裏マッサージでは、クリームを使います。
肌に直接つけるものなので、敏感肌の人は要注意です。
マッサージ後は、タオルで軽くクリームを拭き取るだけなので、マッサージ後に素足でサンダルを履くと変な感じがして気になりました。
店内が寒い
マッサージ屋に限らない、シンガポールあるあるですが、店内は寒いです。
私が入った店は、これに加えて、扇風機の風が直接当たるのも気になりました。
足丸出しでエアコンに冷やされると結構寒く感じます。
不安な方は、長袖を着ていくか、羽織るものを持っていった方ががいいかもしれません。
ある程度施術メニューを決めてから行った方がいい
マッサージメニューの選択肢が多すぎて、事前に心づもりしていないと決められません。
「今日は、肩と足裏マッサージにしよう」
など大まかにやりたいことを決めて行った方が、スムーズです。
服装に注意
足裏マッサージの場合、足裏と言いつつ、ひざ上くらいまでマッサージされます。
服を膝上まで捲り上げられるので、それに対応できる服装で行きましょう。
トイレ情報
マッサージ前後に、トイレに行きたくなりますが、ピープルズパークコンプレックスのトイレはおすすめできません。
慣れている在住者でもハードル高めな清潔度レベルです。
そこで、オススメなのは、ピープルズパークコンプレックスから徒歩2分ほどの所にあるデパート「OG PEOPLE’S PARK」のトイレです。
ここのトイレは、安心して入れる清潔感です。
ピープルズパークコンプレックスの見どころ
せっかくピープルズパークコンプレックスに立ち寄るなら、おすすめの見どころとグルメも紹介します。
中国スーパー Scarlett
まずマッサージ帰りにぜひ立ち寄りたいのが、ピープルズパークコンプレックス2階にある中国食品スーパー「Scarlett」。
漢字では「思家客」と書きます。
一見すると、シンガポールによくある普通のスーパーですが、中国本土の食品を扱うスーパーで、値札、商品パッケージはほぼ中国語表記。
シンガポールなのに、中国に来たかと錯覚しそうになります。
チャイナタウンは、シンガポールの中でも中国本土から来ている中国人が多く集まりますので、いつも店内はにぎわっています。
(中華系シンガポール人と中国人は違うという話はいつか別の記事で)
シンガポールではなかなかお目にかからない奇抜なデザインのココナッツジュース(健全なジュースです)や、
臭豆腐など本場中国から届いた食品を買えます。
お菓子一つとっても不思議なアイテムが並んでいるので、好奇心旺盛で異文化を楽しめる方には面白い店だと思います。
亀ゼリーと薬膳スープの恭和堂
薬膳、漢方に興味がある方におすすめなのは、こちらの「恭和堂」。
亀ゼリーと呼ばれる生薬を煎じて作られた真っ黒なゼリーや、薬膳茶(ハーバルティー)を気軽に楽しめる店です。
店内飲食だけでなく、お茶1杯からテイクアウトもできますよ。
ハーバルティーはいくつかあるので、改善したい症状を伝えると適したお茶を教えてくれます。
英語で伝えるのが難しい場合は、漢字で書かれた効能から判断して、選んでみてください。
ハーバルティーの絶妙な苦さと薬膳の風味が染みて、なんだか体にいい気がしてきます。
店の場所は、ピープルズパークコンプレックス1階東側(建物外側)です。
食べ歩きグルメ
ピープルズパークコンプレックス1階北東側には、食べ歩きにおすすめなグルメも。
店がいくつか集まっていますので、マッサージの帰りにぜひ立ち寄ってみてください。
ラインナップは中華系料理が中心です。
その中でも私のおすすめは、肉まんのような生地で作られた料理「パオ(包)」。
下の写真のような店がいくつかあって、さまざまな種類のパオが売られています。
具も生地もいろいろありますが、私が好きなのはこちらのほうれん草生地の中に、野菜と肉がぎっしり詰まったパオ。
蒸したてアツアツで食べるパオは絶品です。
ピープルズパークコンプレックスへのアクセス
ピープルズパークコンプレックスは、アクセスが便利なチャイナタウンにあります。
MRTでのアクセス
改札を出たら、C出口「Peple’s Park Complex」方面に向かいます。
よく似た名前の「People’s Park Centre」と間違えないようにしてください。
タクシーでのアクセス
チャイナタウンのおすすめホテル
ピープルズパークコンプレックスから徒歩5分のおすすめホテルが「フラマシティセンター」です。
チャイナタウン駅前にあるフラマシティセンターは、
- 各観光地にアクセスしやすい立地
- 家族連れでも安心な部屋の広さ
- にもかかわらず安い
という、価格は抑えたいけど、立地と広さは譲れない人にオススメのバランスが取れたホテルです。
実際に子連れで泊まったレビューは「チャイナタウンのホテル フラマシティセンターシンガポールに泊まってきた」にまとめてます。
まとめ
- チャイナタウンの「ピープルズパークコンプレックス」に格安マッサージ屋がある
- 場所はMRTチャイナタウン駅の目の前
- 3階にマッサージ屋が終結
- マッサージ料金は、シンガポール相場の半額
- コスパの高いマッサージが受けられる
- 私は雰囲気重視で店選び
- 足裏マッサージでも、膝上までマッサージされるので服装に注意
- 店内が寒いことがあるので対策を
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