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シンガポール在住のナナフシです。
海外赴任用に変圧器を購入するか迷っている方に、現役駐在員が丁寧に解説します。
海外赴任の準備をしていると、
「海外生活には変圧器が必要」
という話を聞きますよね。
でも、
- 海外赴任で変圧器が必要かわからない
- 変圧器を使うイメージがわかない
- 実際使っている人にメリット、デメリットを聞いてみたい
など、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
私が海外赴任するときに、悩み抜いて買った変圧器は、これまで4年以上大活躍し、120%満足しています。
この記事では、私が変圧器を愛用してわかった、
- 変圧器を買ってよかったこと
- どんな家電に使っているか
- 購入時に気をつけること
について、実例を交えて解説していきます。
この記事を書いた人
変圧器って何?
そもそも変圧器についてよくわからない
という方もいますよね。
「変圧器」とは、コンセントの電圧を日本の家電に合わせるアイテムです
でも、なぜ海外では日本の家電をそのままコンセントに挿せないのでしょうか?
海外の電圧は日本と違う
実は、日本と海外ではコンセントの電圧が違います。
下の表が海外の電圧です。
あなたの赴任国の電圧は何ボルトでしょうか。
国名 | 電圧 V |
日本 | 100 |
中国 | 220 |
台湾 | 110 |
香港 | 220/240 |
韓国 | 220 |
オーストラリア | 240 |
タイ | 220 |
シンガポール | 230 |
マレーシア | 240 |
フィリピン | 220 |
インドネシア | 220 |
ベトナム | 220 |
インド | 230/240 |
国名 | 電圧 V |
日本 | 100 |
アメリカ | 115 |
カナダ | 120 |
ドイツ | 230 |
フランス | 230 |
イギリス | 230 |
イタリア | 220 |
残念ながら日本と同じ100Vの国はひとつもありません。
そのため、海外のコンセントに日本の家電をつなぐと壊れてしまうことがあります。
それを防ぐために使うのが変圧器です。
私が住んでいるシンガポールは230Vなので、変圧器で100Vに下げています。
私が4年以上使っている変圧器はこちら。
海外赴任に変圧器は必要?
ここまでは、変圧器の働きと、海外の電圧の話でした。
では、あなたが赴任するときに、変圧器が必要なのでしょうか?
日本専用の家電を持って行くなら変圧器は必須
日本専用の家電を日本から持っていくなら、変圧器は必要です。
日本専用の家電とは、100Vでしか使えない家電です。
我が家にある日本専用家電はこちら↓
- 炊飯器
- ドライヤー
- ホットプレート
- ミシン
- プリンタ
- アイロン
- フードプロセッサ
- ハンドブレンダー
日本専用かは、お持ちの家電によって違います。
簡単に見分けられるので、「家電が海外対応か調べる方法」であなたの家電をチェックしてみてください。
我が家は、日本のお気に入り家電をいろいろ持って来たので、変圧器は必須でした。
海外対応家電だけなら変圧器は不要
一方で、海外対応家電には、変圧器が不要です。
海外対応家電とは、始めから世界中で使えるように作られている家電のことです
我が家の海外対応家電はこちら↓
- スマホの充電器
- ノートパソコン
- デジカメの充電器
- ダイソンの掃除機
あなたの家電が海外対応かどうかは、「家電が海外対応か調べる方法」に書いています。
海外対応家電だけ持参して、他の家電は赴任先で買うなら変圧器は不要です。
海外赴任に「変圧器」は何個必要?
変圧器を買うと決めたら、次に気になるのが、変圧器が何個必要なのか?です
我が家の実績で言うと、変圧器を、2個持っています。
でも結果的には、この記事でレビューしている大容量変圧器が1個あれば十分でした。
我が家の変圧器の内訳は、
- 据え置き大容量タイプ:1個
- 小型タイプ:1個
です。
この記事では、メインで使っている大容量タイプについて書いています。
小型の変圧器は、日本から持参したプリンタ専用で使っています。
私が愛用中のおすすめ変圧器
私がシンガポールに赴任して以来、4年以上愛用している変圧器が、カシムラ製「WT-15EJ」3000Wです。
海外の220~240Vの電圧を日本と同じ100Vに下げられる大容量3000Wの変圧器です。
「カシムラ」って聞いたことないメーカーだけど、、、
と、思った方がたくさんいますよね。
カシムラは、2000W以上の大容量の変圧器を作っている専門メーカー3社のうちの1社です。
実は、赴任先のシンガポールで買った方が安く買えるかも、と少し悩みました。
でも、私は変圧器を毎日使う予定でしたので、
- 安心して使える安全性
- 長く使える耐久性
が大事と考えて、日本の専門メーカー「カシムラ」製の製品を買いました。
この変圧器の容量「3000W」という数字は、どれくらい消費電力が大きい家電を使えるかを表しています。
すごーくシンプルに言うと、
「数字が大きいほど使える家電の範囲が広くなる」
と考えてもらっていいです。
ちなみにこの変圧器の容量3000Wは、家庭用として売られている製品の中で、ほぼ最大級の容量です。
カシムラの変圧器WT-15EJを選んだ理由
私が、変圧器を選んだ時の条件がこちら。
- 容量は3000W以上
- 入力電圧220 -240Vに対応
- 様々な家電に使えるトランス式
- 帰任後に日本でも使えるタイプ
- 安心の日系メーカー
- 安全機能付
- 変圧器の温度が高くなると自動でオフ(サーマルプロテクタ内臓)
- 大電流が流れないよう守ってくれる(ヒューズ内臓)
我が家が求める条件を、すべて満たす唯一の変圧器が、WT-15EJ(NTI-119)一択でした。
→参考記事:変圧器の選び方は?始めに読んでおきたい、私が愛用品を選んだ方法
【レビュー】海外赴任で4年以上使っているおすすめ変圧器
それでは、この変圧器WT-15EJ(NTI-119)について、
- 実際の活用方法
- 4年以上使って感じたこと
を紹介していきます。
WT-15EJ でできることを一言で言うと
私が変圧器につないでいる家電
我が家は、電圧230Vのシンガポールで、こちらの家電に使っています。
このあと出てくる「〇〇W」という表記は、私が使用している家電の消費電力です。
炊飯器 1200W
ネットで見かける「電子式」という安い変圧器は、炊飯器には使えません。
でも、このカシムラの変圧器WT-15EJ(NTI-119)は、オールマイティに使えるタイプ(トランス式)なので、炊飯器もOKです。
→関連記事:「変圧器の種類を選ぶ」
我が家は、日本で愛用していた炊飯器を現地でも使いたくて持参しました。
炊飯器を変圧器につないで、毎日フル稼働で使っています。
しかも保温するので、終日つなぎっぱなしですが問題なく使えています。
→関連記事:変圧器を使えば炊飯器を海外で使えるのか?海外駐在者が実例で解説
ドライヤー 1200W
ドライヤーも重要なアイテムですね。
私は、ドライヤーの満足度は風の強さと温度で決まると思っています。
使い慣れたドライヤーなら、心配いりません。
ミシン 65W
使用頻度は多くないのですが、ミシンも本当に持ってきてよかったアイテムの1つです。
我が家で裁縫は私の仕事。
ミシンは毎日使うものではないので、正直持って来るか迷いました。
でも、現地で幼稚園や学校に通う子供がいると、
- 上履き入れ
- 体操服入れ
- 子供用エプロン
を作るためにミシンが必要な機会が意外と多くあります。
日本にいたら、わざわざ作らなくても、店で安く買えるものばかりです。
でも、海外ではニーズにぴったり合う商品が見つからないことがほとんど。
イマイチな代替品を買うにしても高いというストレス。
お気に入りの柄、ちょうどいいサイズを自分で作るのが、満足度もコスパも高いっていう状況が多々あります。
ホットプレート 兼 グリル鍋 1300W
ホットプレートは、ホットケーキを焼くときに使っています。
ホットケーキはフライパンでも焼けますが、ホットプレートなら複数枚を同時においしく焼けるので重宝しています。
もし、寒い国に赴任していたらきっとグリル鍋も大活躍だったと思います。
フードプロセッサ 120W
こういった調理家電は、こだわりがある方も多いですよね。
長芋のすりおろし、キャベツのみじん切りに使ってます。
我が家のお好み焼き、たこ焼きの下準備に大活躍です。
シンガポールで買えるフードプロセッサは、やけにサイズの大きくてかさばります。
ハンドブレンダー 120W
ハンドブレンダーは、生クリームを泡立てたり、パンダンリーフを粉砕したりするのに使っています。
アイロン 1000W
アイロンに正直こだわりはないのですが、変圧器を買ったので、日本で使っていたものを持ってきました。
アイロンだけのために変圧器を買う必要はないと思います。
4年以上カシムラの変圧器を使って、故障なし
シンガポールに赴任してからこれまで、4年以上、毎日変圧器を使ってきました。
しかし、今のところ変圧器自体も、それにつないで使う家電も故障していません。
使用時に変圧器の表面が熱くなったり、音が出ることも今のところないです。
電圧が安定している国であれば、適切な変圧器を選んで、正しく使えば故障のリスクは下げられるでしょう。
変圧器をうまく使えるか不安という方は、【変圧器の使い方は?】誰でも簡単!海外在住者が使い方の基本を解説もぜひチェックしてみてください。
変圧器の使い方は、いたって簡単です。
この変圧器のおすすめポイントは?
変圧器を4年以上使って感じたメリットは3つです。
- お気に入りの家電を海外で使える
- 海外で購入した家電を、帰任後日本で使うときにも使える
- デザインが他社より良い
それぞれ見ていきます。
お気に入り家電を海外でも使える
日本で使っていたお気に入りの家電を海外で使えることが、変圧器の最大のメリットです。
はい、このために買いました。
今の時代、日本からわざわざ家電を持っていかなくても、”ほぼ”海外で手に入ります。
家電にこだわりは全くないなら、変圧器なしで現地で家電を全部揃えるのもありです。
でも、海外赴任は国内での転勤とは大きく違います。
生活環境、言葉、食生活、人間関係のほぼ全てが変わってしまうのが海外赴任。
少しでも使い慣れた家電が現地にあるとメンタル的にもメリットがあります。
私にとっては、これまでの4年以上の海外生活を快適に過ごせているので、価値のある買い物でした。
帰任後に日本でも使える
これまでの話とは逆に、帰任時にも変圧器のメリットはあります。
海外で買った海外専用家電を、日本に帰国後にも使いたいという場合です。
「電圧を下げる」機能も持つ「アップダウントランス」を買っておけば、帰任後にも使えて変圧器がムダになりません。
WT-15EJ(NTI-119)は、そんなアップダウントランスタイプです。
デザインが他社より少しだけいい
変圧器は、基本どれもオシャレな見た目にはほど遠いです。
でも、このWT-15EJ(NTI-119)は、角に丸みがあって他社製に比べると少しだけデザインがマシです。
マシ、なだけで決してオシャレとは言いません(笑)
わが家ではこんな感じでダイニングの床に置いています。
目立つところに置かざるを得ないので、見た目もそれなりに気になります。
他社製は、下の写真みたいに、いかにも工事現場にありそうなデザインが多いです。
この変圧器を使って感じたデメリット
我が家はこの変圧器に満足してるので、ほぼ不満はありません。
あえてデメリットを挙げるなら、次の2点です。
値段が高い
使い勝手のよい変圧器は、値段が高いです。
これが最大のデメリットです。
でも、3年赴任で考えると、月額換算で1000円程度です。
我が家にとってはそれ以上の価値がありましたので、十分ペイしています。
あなたにとって
- 現地にどうしても持っていきたい家電は何か
- その中で海外に対応していない家電があるか
- それは変圧器を買ってでも持っていきたい家電か
を一度考えてから、買うか決めるのがオススメです。
重いので頻繁には移動できない
変圧器には、鉄の芯が入っているので、見た目以上に重いです。
私の使っているWT-15EJ(NTI-119)は、なんと重さ11.5kg!
10kgの米パックより重い、、、
わが家では、こんな感じでダイニングの床に変圧器を置いて、使いたい家電をここに持ってきて使ってます。
変圧器を掃除機用に使いたい場合は注意です。
変圧器が重くて持ち運べないので、コードレス以外の掃除機に変圧器を使うのはおすすめしません。
この変圧器を買うときのポイント
この変圧器を買うにあたり、押さえたいポイントは4つあります。
使いたい家電の容量を確認
この変圧器を買う前に、家電の容量をチェックする必要があります。
ここからは、私が買ったWT-15EJ(NTI-119)が対応している家電の消費電力の目安を書いておきます。
以下は、変圧器に家電を1個だけつなぐ場合で計算しています。
パターン1(ほとんどの家電がここに該当)
まずは、ほとんどの家電が該当するパターンから。
- 温める系の家電
- モーターが入っている家電
- スイッチをONした時に大きな電流が加わる家電
は1000~1500Wまで
<温める系の家電例>
- 炊飯器
- ドライヤー
- ホットプレート
- 電気ポット
- 電子レンジ
- アイロン
- たこ焼き器
- ホームベーカリー
- ヘアーアイロン など
<モーターが入っている家電例>
- フードプロセッサー
- ハンドブレンダー
- ミシン
- 空気清浄機 など
<スイッチをONした時に大きな電流が加わる家電>
ランプ
パターン2(長時間使う家電の場合)
- パターン1に該当しない、1時間以上連続使用する家電
は1200Wまで
パターン3(その他)
- パターン1、パターン2いずれにも該当しないもの
は1500Wまで
出典:カシムラ公式HPを基に算出
消費電力が、上記の目安を上回る家電は使えないので、そのときはあきらめましょう。
→関連記事:変圧器の選び方は?駐在員が愛用品を選んだ簡単ステップを実例で解説
変圧器は船便で送る
変圧器は重いので、重量制限の厳しい航空便(2便目)ではなく、船便(1便目)で発送するのがベターです。
赴任先によりますが、船便は出国よりもかなり前に荷物出しすると思います。
買うと決めたら、今から早めに注文しておきましょう。
家のブレーカーが落ちるときは
この変圧器に限らず、トランス式の変圧器は、コンセントにつなぐと、家のブレーカーが落ちる場合があります。
でも大丈夫です。
私も初めて使ったときにブレーカーが落ちましたが、その後問題なく使えています。
私の対処法は、「【変圧器の使い方は?】誰でも簡単!海外在住者が写真で丁寧に解説」に詳しく書いています。
変換プラグも必要
変換プラグって何?
って思った方もきっといますよね。
ほとんどの国では、コンセント穴の形が日本と違います。
例えば、私の住んでいるシンガポールのコンセント穴はこんな感じ。
日本で売っているほとんどの変圧器のプラグ(挿す方)は、海外のコンセント穴には挿せません。
そこで登場するのが変換プラグで、コンセントの穴の形を変える部品です。
写真に写っているのはシンガポール、イギリス、マレーシアで使うBF型の変換プラグ。
赴任先のコンセント形状に合う形状の変換プラグを準備してください。
▽イギリス、マレーシア、シンガポール向けBF型↓
▽オーストラリア向けO型↓
▽ドイツ、インドネシア向けのC型↓
▽参考:その他の国の変換プラグ形状一覧
この変圧器がおすすめの人
実際に使ってみて、カシムラの変圧器WT-15EJ(NTI-119)は、下記の方に特にオススメできます。
- 容量は3000W以上欲しい
- 赴任先の電圧が220~240V
- 帰任後、日本でも使える変圧器が欲しい
- 安心の日系メーカー製を買いたい
- 安全機能も欲しい
- 見た目もそれなりに大事
参考:NTI-119 とWT-15EJ は同じ商品(メーカー確認済み)
ふとしたタイミングで、カシムラの公式HPに、私が買ったものと「全く同じに見える別の型番の変圧器がある」ことに気づきました。
- WT-15EJ
- NTI-119
の2つです。
でも何度説明を読んでも、2つの違いがわかりません。
そこで、カシムラに問い合わせてみました。
カシムラからの回答がこちら。
弊社製品管理上、品番が二つあるのですが、NTI-119とWT-15EJは、全く同じ製品です。
(以下略)
型番は異なりますが、全く同じ製品でした。
ですので、安い方を買ったらよいと思います。
Amazonでは、NTI-119 の方が安いです。
夜に問い合わせしたにもかかわらず、翌朝にはお返事をいただき、とても気持ちの良いご対応でした。
FAQ(変圧器の疑問に答えます)
- Q海外赴任に変圧器は何個必要?
- A
1個あれば十分だと思います。ただし、様々な家電に使えるように、3000Wの大容量のタイプを買っておいた方が安心です。
- Q変圧器を使ってみて実際どう?
- A
使い慣れた日本の家電を海外で使えて、我が家では大活躍です。
- Q海外赴任に変圧器は必要?
- A
日本の100V専用家電を海外で使うのに必要です。我が家では大活躍です。
まとめ
海外赴任は、環境の変化がとてつもなく大きいです。
海外では、何かとストレスの多い環境で 何年間も過ごすことになります。
変圧器があることで、海外生活を少しでも快適にできるので、私にとって価値のある買い物でした。
そして、今やこれ無しには生活できません。
迷った末に買った我が家の変圧器は、シンガポールに海外赴任してからこれまで、4年以上大活躍してます。
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