先日、日本からシンガポールに初めてEMSを送ったところ、課税されてしまいました
課税額は、70.15シンガポールドル(約5,610円)。
気をつけて発送すれば払わずに済んだムダな出費で、精神的ダメージ大です。
これから、EMSを利用しようとしているあなたは、
- 関税は、いくらから課税されるの?
- 免税条件は?
- どうしたら課税されない?
など、気になりますよね。
この記事では、私の失敗を踏まえて、EMSで失敗しないために知っておきたい下記の情報をまとめました。
- シンガポールに送ったEMSで課税された経緯
- 課税額の内訳
- シンガポールへの輸入時の課税ルール(免税条件)
- シンガポールへのEMS所要日数
- シンガポールへのEMS送料
- EMSの追跡方法
- シンガポール以外の国の免税条件
ぜひ、参考にしてもらえるとうれしいです。
日本からシンガポールにEMSで荷物を発送した結果、関税がかかった
シンガポールは本当に生活しやすい国で、お金さえ出せば、日本のモノでもほとんど手に入れることができます
でも中には
- 日本でしか手に入れられないもの
- 日本で買った方が圧倒的に安いもの
もあります。
普段なら一時帰国時に調達するのですが、新型コロナの流行でここ1年以上日本に行けず、シンガポールに籠る日々。
そこで、シンガポールに住み始めてから初めて、EMSを使い日本からシンガポールに荷物を送りました。
2箱送ったのになぜか1箱しか届かない
今回日本から送ったのは段ボール2箱。
発送から7日目にシンガポールの自宅に届いたのは、なぜか1箱のみ、、、
2箱目は、もしかして行方不明か?ロストバゲージ的な?
そこで、郵便局の追跡サイトで2箱目の状況をチェックすると
税関検査のため税関へ提示
ん?これは嫌な予感が。
GST(消費税)が課税されるという大失態
この嫌な予感は的中し、税関検査を終えて、翌日に届けられた2箱目には、
大きく
「GST PAYABLE (GST未払い)」
の文字が、、、
課税されました。
課税されたのは、実は関税ではなく、GSTというシンガポールの消費税。
Singpostの配達員から請求されたのは、70.15シンガポールドル(約5,610円)です。
支払いは現金払いのみ、かつ配達員は釣銭を持っていません。
たまたま家に小銭があったものの、なかったら釣銭なしで持っていかれます。
海外で生活していると、日本の普通が他の国でも通用しないことを日々痛感します。
2箱目は、免税条件を超えていた
今回GSTが課税されたのは、完全に私のミスが原因です。
2箱目に高額アイテムが偏っており、その課税対象額はシンガポールの免税条件を超えていました。
渡された領収書がこちら。
70.15シンガポールの内訳を見ると、下記の通りでした。
- GST(7%):60.15シンガポールドル(約4,812円)
- 取り扱い手数料:10シンガポールドル(約800円)
取り扱い手数料10ドルって高っ!
GST を課税された上に、手間がかかったとしてSingpostに手数料を取られてます(涙)
あとの祭りですが、送るものを少し減らして、2箱の内容物が均等な額になるように詰めてさえいれば、課税されませんでした。
「日本からの送料、GST課税分を考えると、果たして日本から送ることに意味はあったのか」
という言葉が頭をよぎります。
「いやでも、日本でしか買えないものもあったから、それはお金には代えられない」
と自分に言い聞かせるしかない状況。
防げた出費なので、ただただ猛省です。
とても高い勉強代になりました。
課税されたが、開梱された形跡はなし
届いた2箱には、開梱された形跡はありませんでした。
では、どうやって課税するか決めたのか?
答えは、日本の郵便局でEMSを発送するときに記入する書類です。
届いた荷物には、日本の郵便局で記入した
- 税関告知書補助用紙
とそれに基づいて発行される
- インボイス
が荷物に貼り付けられていましたが、税関控え分だけ抜き取られていました。
これらの添付書類と伝票をもとに
- 課税の有無
- 課税対象額
を決めているようです。
シンガポールへの関税はいくらからかかる?
私のような失敗をしないために、シンガポールにEMSを送るときの課税ルールを解説します。
ここでいう、「CIF総額」とは下記のとおりです。
これらをかみくだいて言うと、
<GSTが課税されない条件>
以下の2点を満たすこと
- 荷物の中身が、非課税品目のみ
- 「荷物の内容物総額+送料+保険料 (CIF価格)」が 400シンガポールドル以下
※2021/10/09時点
CIF価格には、送料、保険料も含まれる点がポイントです。
免税条件にある400ドル=約32,000円です。
(1シンガポールドル=80円で換算)
また、課税品目が含まれていると、免税は適用されません。
参考記事>知ってた?シンガポールに送れない品と課税品を在住者が解説
GSTが免税されない場合、いくら課税される?
課税品目が含まれていない場合で、CIF価格が400ドルを超えると、
「荷物の内容物総額+送料+保険料」
に対して7%課税されます。
400ドルを超えた分だけに課税されるわけではなく、いきなり総額に対して課税です。
それに加えてさらに、GST Handling Fee 10ドルも徴収されて、踏んだり蹴ったりです。
皆さんは、私のような失敗をしないように、気をつけてください。
日本からシンガポールへのEMS所要日数
郵便局の公式サイトによると、通常時であれば、日本からシンガポールへのEMSは2日で届きます。
しかし、このときは日本の郵便局から発送する際に、
「新型コロナによる世界的な物流の乱れにより、いつ届くか確約できない状態です」
と言われていました。
7~8日で着くとは意外と早かったです。
参考までに、最近のEMSの所要日数実績をメモしておきます。
日本からシンガポールへのEMS送料
EMSの料金は、郵便局の公式サイトで簡単に検索できます。
EMSの追跡方法
EMSの追跡は、郵便局公式サイトで、「お問合せ番号」を入力するだけで簡単に進捗を追跡できます。
シンガポール以外の国への国際宅配便・国際郵便の関税事情
せっかくなので、シンガポール以外のいくつかの国での課税基準についても、調べてみました。
信頼できるジェトロ(日本貿易振興機構)に情報が載っていたいくつかの国について、2021年6月現在の情報を載せています。
アメリカ
100ドル=約10,940円です。
結構厳しめですが、実際には100ドルを超えていても課税されなかったという声が結構あります。
オーストラリア
1,000豪ドル=約84,960円
なので、免税枠が結構大きいです。
タイ
1,500バーツ=約5,250円
なので、免税条件がかなり厳しいですね。
「課税価格」に送料、保険料を含むのかどうかは、ジェトロのウェブサイトに明記されていません。
マレーシア
RM500=13,200円
なので、タイよりは免税枠が大きいですね。
コメント
ナナフシさん
初めてコメントします。
私ま全く同じ失敗をしてしまいました。
参考になるので、私のnoteでリンクを貼らしてもらいたいのですがいかがでしょうか?
竹中さん
ご連絡ありがとうございます。
記事へのリンク歓迎です。
少しでもお役に立てましたら嬉しいです。
マレーシアに送ったプレゼントが届かなくて困ってました。13000円くらい(子供服、大人用シャツ、カステラ)でしたが、EMSで送料も高かったので、500リンギット越えたのですね。相手に税金を払って受け取ってもらうしかないですね。プレゼントしてるのに、されてる方はお金を払わないと受け取れない不思議。カステラは後、数日で消費期限が過ぎるので、今頃は暑いマレーシアの税関でカビだらけになってることでしょう!こちらがお金を払ってほしいくらいの気持ちです。毎年プレゼントを送ってますが、トラブルは2回目。これからは、安物を少しだけ送ることにします。今回も衣服と言っても安かったし、カステラもそんなに高くないのに…。勉強になりました。ありがとうございます。
peachさん
カステラが駄目になり、さらにプレゼントの受取人がお金を払うなんて散々ですよね、、、
私が課税されたときも同じ想いでした。
少しでもこの記事が次のヒントになりましたら嬉しいです。