- 海外駐在で使う変圧器を買いたいけど、必要な容量がわからない
- 変圧器の種類がたくさんあって選び方がわからない
と悩んでいませんか?
私もシンガポールへの海外赴任準備に追われる中、変圧器の選び方について、たくさん調べました
でも、
- 旅行用の変圧器
- 海外生活用変圧器
の情報が、ネット上ではごちゃまぜになっていて大混乱。
自分に合う変圧器を選ぶまでにずいぶん遠回りしました。
それらの経験をもとに、できるだけ専門用語を使わずに、海外での生活に使える変圧器の選び方をまとめました。
この記事が、あなたにぴったりの変圧器選びの参考になればうれしいです。
こんな方に向けて書いた記事です
この記事は、
- 海外赴任、留学で使う変圧器を買いたいけど、どれくらいの容量が必要かわからない
- 変圧器の種類がたくさんあって選び方がわからない
という方に向けて書いています。
その中でも特に、
- 海外赴任する方
- 海外留学する方
- 海外移住する方
にぴったりの内容です。
海外で日本専用の家電を使うためには変圧器と変換プラグが必要
海外で日本専用の家電を使うために、必要なアイテムは、
- 変圧器
- 変換プラグ
の2つです。
変圧器とは?
「変圧器」とは、
日本とは異なる海外のコンセントの電圧を、日本専用の家電に合うように変えるアイテム
実際に私は、今回ご紹介する方法で変圧器を選び、シンガポールで2年半以上愛用しています。
関連記事>>海外赴任者が変圧器に迷ったらこれ!駐在員が愛用品をレビュー
変換プラグとは?
「変換プラグ」とは、
コンセントの穴の形を変えるアイテム
海外のコンセントの穴は、日本と形が違うことが多く、そのままでは挿せません。
そんなときに活躍するのが、変換プラグです。
変圧器は、基本この変換プラグと一緒に使います(アメリカ、台湾など一部の国を除く)
変圧器の選び方を6ステップで解説
それでは、変圧器の選び方を順番に見ていきます。
ステップ1:渡航先に持参したい家電が海外対応か調べる
家電本体のどこかに対応電圧が書かれたラベルか、刻印があるので探してみましょう。
どうしても見つからないときは、取扱説明書にも同じことが書かれています。
①「AC100V~240V」と書かれている場合
下の写真は、我が家のノートパソコンの例です。
このように「100V~240V」と書かれている場合は、海外対応なので変圧器は不要です。変換プラグのみ必要です。
「100V~240V」は、100~240Vの電圧の国に対応していますよ、という意味です。
この場合必要な「変換プラグ」とは、「コンセントの形を変える」アイテムです。
②「AC100V」と書かれている場合
下の写真は我が家のドライヤーの例です。
このように「AC100V」と書いてある場合は、「変圧器」と「変換プラグ」の両方が必要です。
日本以外の国では、100Vはほとんど使われてないので、「AC100V」は実質日本国内専用です。
ステップ2:渡航先の電圧を調べる
コンセントの電圧は国によって違うので、その国に合う変圧器を選ぶ必要があります。
各国の電圧はこちらです。
あなたの赴任先はいかがでしょうか?
国名 | 電圧 V |
日本 | 100 |
中国 | 220 |
台湾 | 110 |
香港 | 220/240 |
韓国 | 220 |
オーストラリア | 240 |
タイ | 220 |
シンガポール | 230 |
マレーシア | 240 |
フィリピン | 220 |
インドネシア | 220 |
ベトナム | 220 |
インド | 230/240 |
国名 | 電圧 V |
日本 | 100 |
アメリカ | 115 |
カナダ | 120 |
ドイツ | 230 |
フランス | 230 |
イギリス | 230 |
イタリア | 220 |
ちなみに日本と同じ電圧の国は一つもありません。
ステップ3:持参する家電の消費電力を調べる
次に、赴任先に持参する家電の消費電力を調べます。
「消費電力って何のこと??」という方でも大丈夫。
家電に書いてある数字を確認するだけです。
例えば、わが家のドライヤーの例はこちら。
1200Wというのが消費電力のことです。
1200Wという書き方の代わりに、1200VAと書かれているときもあります。
本当はWとVAには違いがあるのですが、ここでは専門的な話はスルーします。
ステップ4:必要な変圧器の容量を計算する
変圧器の「容量」とは、「どれだけ多く電気を供給できるか」のことで、変圧器の容量が大きいほど、たくさん電気を使う家電に使えます。
でも、容量が大きいと変圧器の価格が高くなるので、ちょうどいいサイズを選びたいところです。
必要な容量は、家電によって計算方法が違って3パターンあります。
パターン1:消費電力の2~3倍以上の容量の変圧器が必要
ほとんどの家電がこのパターンに該当すると思います。
- 温める系の家電
- モーターが入っている家電
- スイッチをONした時に大きな電流が加わる家電
は消費電力の2~3倍以上の容量の変圧器が必要
<温める系の家電例>
- 炊飯器
- ドライヤー
- ホットプレート
- 電気ポット
- 電子レンジ
- アイロン
- たこ焼き器
- ホームベーカリー
- ヘアーアイロン など
<モーターが入っている家電例>
- フードプロセッサー
- ハンドブレンダー
- ミシン
- 空気清浄機 など
<スイッチをONした時に大きな電流が加わる家電例>
ランプ
先ほどの我が家のドライヤーの場合、1200W×2~3倍=2400~3600Wの変圧器容量が必要です。
パターン2:消費電力×1.25倍以上の容量の変圧器が必要
- パターン1に該当しない、1時間以上連続で使う家電
は消費電力×1.25倍以上の容量の変圧器が必要です。
パターン1に該当せずにパターン2に該当するものがパッと思い浮かばないですが、、、
パターン3:消費電力以上の容量が必要
- パターン1、パターン2いずれにも該当しないもの
は消費電力より大きな容量の変圧器が必要です。
このパターンの場合、例えば消費電力が400Wであれば、変圧器は400W以上の容量があれば大丈夫です。
ステップ5:変圧器の種類を選ぶ(でもトランス式一択)
変圧器には、
- トランス式
- 電子式
の2種類があります。
が、ここでは難しい説明はしません。
- 海外生活で長く使う
- 据え置きで使い、頻繁に移動しない
場合は、迷わずトランス式一択でいいと思います。
なぜなら、トランス式と電子式では、使える家電に違いがあるからです。
- トランス式:オールマイティにほとんどの家電の種類に使える。
- 電子式 :使える家電の種類が限られている。
という感じです。
電子式は、コンパクト、軽い、安いというメリットがあるのですが、使える家電が限られていて、何に使えるか見極めが難しいですし、変圧器を購入した後で、「やっぱりこっちの家電も持っていきたい」、となったときに、使えなかったら悲しいですよね。
なので、トランス式を断然オススメします。
我が家がシンガポールで使っているWT-15EJもトランス式です。
ステップ6:変圧器に欲しいオプション機能を選ぶ
これで最後のステップです。
変圧器には次の3種類があります。
- 日本の家電を海外で使うための、ダウントランス
- 海外の家電を日本で使うための、アップトランス
- どちらの機能も備えたアップダウントランス
日本の家電を海外で使えればよい、と割り切るのであれば、単機能のダウントランスを選べばOK。
海外で買った家電を、帰任時に持ち帰って日本でも使うかもなーという方は、アップダウントランスを選んでおけばよいと思います。
私が使っているWT-15EJも、アップダウントランス式です。
また、同じようなスペックで迷ったときは、安全に使うための機能がついていると安心です。
例えば下記のような機能です。
- 変圧器の温度が高くなってしまったときに自動でオフになる機能:サーマルプロテクタ内臓
- 家電に大電流が流れて壊れないようにする機能:ヒューズ内臓
以上で、選び方6ステップは完了です。
変圧器を買うときには、変換プラグの準備も忘れずに
どの変圧器を買う場合でも、「コンセントの形を変える」ための変換プラグが別に必要です。
なぜなら、日本と海外でコンセントの穴の形が違うから。
例えば、シンガポールのコンセント穴はこんな形。
このコンセント穴の形を下のような変換プラグで変えます。
変換プラグには、電圧を変える機能はついていません。
「変圧器」と「変換プラグ」を初めて聞くと混乱してしまいますよね。
変換プラグは、赴任先にもよりますが
- 大きなスーパー
- 電器屋
などで売っています。心配な方は赴任前にネットで買っておくといいですね
国によってコンセントの形は違うので、赴任先に合った変換プラグを選んでくださいね。
▽イギリス、マレーシア、シンガポール向けBF型↓
▽オーストラリア向けO型↓
▽ドイツ、インドネシア向けのC型↓
▽参考:その他の国の変換プラグ形状一覧
変圧器の選び方まとめ
海外生活で使う変圧器の選び方をまとめます。
- 渡航先に持参したい家電が海外対応か調べる
- 渡航先の電圧を調べる
- 家電の消費電力を調べる
- 必要な変圧器の容量を計算する
- 構造を選ぶ(といいつつ、トランス式一択)
- 欲しいオプション機能を選ぶ
この6ステップで、あなたも自分にぴったりな変圧器を選ぶことができると思います。
私がこのステップで選んで2年以上使っている変圧器についてはこちらの記事で↓
コメント