いよいよ海外赴任まで1か月を切りましたね
仕事の引継ぎや手続きなどで、かなり忙しくされているのではないでしょうか。
私の場合は、赴任直前に引継ぎのために現地に出張していたので、とてもバタバタしてました。
この記事では前回に続いて、「本人渡航の前日~1か月前にやること」をまとめています。
赴任まであと少しです。
あせらず、着実に準備を進めていきましょう。
前の記事>>渡航1か月前~3か月前にやったこと編
この記事のモデルケース条件
海外赴任前準備の内容は、人によって大きく異なります。
そこで、下のようなモデルケースの場合で紹介します。
- 赴任先 : シンガポール
- 赴任期間:1年以上(未定)
- 家族帯同赴任(数ヶ月遅れて渡航)
下に挙げた項目は、人によって大きく異なるので、ここでは詳細を省いています。
- 持ち家の貸し出し、売却
- マイカーの売却
- 子どもの学校、幼稚園探し
海外赴任準備リスト:渡航前日~1か月前にやったこと
本人渡航の渡航前日~1か月前にやることは、こちらのアイテムです。
これらについて、順番に解説していきます。
現地住まいの下調べ・希望条件検討
海外赴任先での家の探し方は、
- 赴任国
- 勤務先
によって違いますが、大きく2つのパターンです。
- 前任者が住んでいた家を引き継ぐ
- 自身で新たな家を探す
私の場合は後者で、会社が指定する現地の不動産エージェントを通して、予算内の物件を自分で探す方法でした。
内覧は、現地に行ってからしかできませんが、不動産サイトや現地学校のHPで渡航前に情報収集できることがあります。
- 主な物件タイプ(コンドミニアム、一軒家)
- エリア、間取りと家賃相場
- 家の造り(トイレ、バスルームが複数ある、ベランダがない物件があるなど)
- 家具付き物件の有無、備え付け家具の種類
- 共用施設(ジム、プール、BBQピットなど)の種類
- 子どもの学校のスクールバスが停まる物件
これをもとに、
- 自分の予算で住めるエリア、家の間取り
- 家のどんな条件が譲れなさそうか
などを把握できます。
事前に家族と相談したり、より的確な希望条件を不動産エージェントに伝えたりできます。
シンガポールに赴任した私は、事前にPropertyGuruという不動産情報サイトで、空き物件の内容やエリア、家賃相場を調べていました。
PropertyGuru は、シンガポール以外にも展開しており、
- マレーシア
- インドネシア
- タイ
- ベトナム
- シンガポール
の5か国の賃貸情報を調べられます。
引越し荷物仕分け
引越し荷物は、最終的に5パターンに仕分けることになります。
- 赴任先持っていくもの
- 渡航時に持参する
- 航空便で送る
- 船便で送る
- 日本に置いておくもの
- 国内倉庫に預ける
- 実家に預ける
この記事では、「本人のみが先に渡航し、あとで家族が渡航する」場合を想定しているので、本人渡航時の引越し荷物の仕分けは、基本的には
- 渡航時に持参する
- 航空便で送る
- 船便で送る
の3パターンです。
私の場合は、
- 現地ですぐに必要なもの → スーツケースに入れて持参
- すぐには不要だけど、現地での生活に必要なもの → 船便で送る
の2パターンで荷物を運んだので、航空便は使いませんでした。
引越し荷物の手続き書類準備
海外赴任での引越し荷物は、税関手続きが必要になるため、さまざまな書類が必要となります。
引越し業者に確認の上、必要書類を早めに準備しておきましょう。
一部の書類は、引越し当日ではなく、事前に提出が必要です。
シンガポールに赴任した私の場合は、
- パスポートのコピー
- 出国を証明する書類(Eチケットのコピー)
- 輸送契約書
- 宣誓書
などが必要でした。
外貨(現地通貨)の準備
赴任直後に必要な生活費には、下記のようなものがあります。
- 食費
- 交通費(通勤、プライベート)
- 生活必需品の購入
- 銀行口座開設時の最低預入額
- 電気・ガス・水道開通時のデポジット
- 子どもの学校の入学金・授業料・スクールバス代
※赴任国によって違いあり
会社負担の費用でも、一旦建て替えが必要なものもあり、意外と出費がかさみます。
これらの費用は、現地の銀行口座に初回給与が振り込まれるまでの間、次のいずれかで支払うことになります。
- 日本のクレジットカード
- 現金(現地通貨)
ここで注意すべき点は、クレジットカードが使えない支払いが結構ある点です。
現地で現金が底をつくのは恐怖なので、私は外貨宅配を使って日本で事前に両替しておきました。
いろんな両替方法を比較して、実際に利用したのは 「外貨両替マネーバンク」 です。
- 渡航前の忙しい時期に、自宅まで届けてくれる
- 空港で両替するよりレートが良かった
ので、オススメです。
実際に外貨宅配を使ったレビューは、こちらの記事に詳しく書いてます。
>>外貨マネーバンクでトラブルなく両替できた感想とデメリット
航空券発券
すでに赴任時のフライトを予約していると思いますが、発券はお済みですか?
私は海外出張のときにですが、発券期限を過ぎ、さらに旅行会社からの発券指示の督促メールを見逃し、自動キャンセルになってしまった経験があります。
その時は、出発日が近づいていたので、当初より高い運賃で再予約することになりました。
「自動キャンセルされた上にすでに満席」という最悪の事態にならないよう、発券済みかを今一度確認しておきましょう。
異動のあいさつメール準備
赴任前の最終出勤日は、業務の引継ぎ、挨拶回りなどでバタバタです。
取引先や他部署のメンバーなどに、
- 海外へ異動する旨
- これまでのお礼
- 後任者
- 今後の連絡先
を知らせる異動のあいさつメールを事前に準備しておくと、最終日に慌てなくて済むので安心です。
転出届(住民票を抜く)
転出届は、税金の支払いにも影響する大切な手続きです
俗にいう、「住民票を抜く」という手続きです。
転出届が必要な人
1年以上国外に滞在することが、転出届が必要な人の条件ですので、1年未満の短期赴任の場合は、届け出不要です。
転出届を届け出できる期間(タイミング)
転出届に必要な書類
マイナンバーカードやマイナンバー通知カードが必要なのは、海外への転出にあたって、一旦マイナンバーカードなどを役所に返納するためです。
返納したマイナンバーカードは、海外から帰任し、国内への転入届を出すと復活します。
受付時間、届け出方法を事前に確認する
転出届の受付時間、届け出方法は、
- 平日のみ受付可
- 平日+土曜日午前に受付可
- 郵送届け出可
- 郵送での届け出推奨
など、市町村によって対応がまちまちです。
「手続きしたい日に窓口が開いていなかった」
なんてことにならないよう、市町村のウェブサイトを事前に確認しましょう。
「海外転出の旨が記載された住民票」が必要な場合は発行してもらう
まれに、銀行などに居住性変更(海外に転出する住所変更)の届け出をするときに、「海外転出の旨が記載された住民票」の提出を求められることがあります。
私の場合は、SMBC信託銀行から「海外転出の旨が記載された住民票の写し」の提出を求められました。
必要な方は、転出届のタイミングで役所に発行してもらいましょう。
補足:e転居は全くの別の手続きなので混同に注意
引越し時の手続きには、「e転居」という雰囲気が似た手続きがありますが、全くの別物です。
e転居は、郵便物を新住所に転送してもらう手続きです。
空港までの交通手段を予約
海外出張と違い、海外赴任時の手荷物は多くなりがちです。
私の場合は、赴任時の手荷物量は、
- スーツケース:2個
- ボストンバック:1個
- ビジネスバック:1個
と結構な量になりました。
これだと、最寄り駅までの徒歩、鉄道移動が悪夢です。
というか無理です。
- あなたの荷物量は?
- 空港までのルートは?
- 大量の荷物を持って移動できる?
を一度考えて、
- タクシー
- エアポートシャトル
などを早めに予約しておきましょう。
まとめ
この記事では、「赴任前日~1か月前」にやる赴任準備をまとめました。
あとは、渡航日まで体調を整え、お気をつけて赴任してください。
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