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野生のマレーヒヨケザルに遭遇/動物園にはいない珍獣が意外なところに

シンガポール動物園で見つけたマレーヒヨケザル シンガポール 生活

ヒヨケザル」ってご存じですか?

ナナフシ
ナナフシ

私は、シンガポールでヒヨケザルに初めて出会うまで、その名前を知りませんでした

名前にサルとついていますが、サルではありません。

そして、飛膜を使ってなんと100m以上も滑空できます

世界で東南アジアにしか生息していない野生のマレーヒヨケザルを、1日で合計4匹も見つけたのは、シンガポールの自然保護区内でした。

といっても登山靴を履いて、熱帯雨林をかき分けながら、、、

という場所ではなく、軽装で行ける人気のエリアです。

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マレーヒヨケザルは謎の生物

ヒヨケザル」なんて、日本にいると全く聞かない名前ですよね?

ヒヨケザルはこんな姿の動物です。

マレーヒヨケザル (出典:シンガポール国立大学

ヒヨケザルの特徴

ヒヨケザルは、

  • マレーヒヨケザル
  • フィリピンヒヨケザル

のたった2種しか世界に現存しないレアな動物です。

私が出会ったのは、「マレーヒヨケザル」で、英語では

  • Malayan Colugo
  • Makayan Flying Lemur
  • Sunda Colugo

などと呼ばれています。

名前にサルとついていますが、霊長目ではなく、ヒヨケザル目に属します。

ヒヨケザルの特徴は何と言っても、首、手、足、しっぽの間にある薄い膜(飛膜)です。

手と足の間に飛膜があるだけのムササビ、モモンガと比べると、圧倒的に飛膜面積が大きいのです。

飛膜をフル活用して、100m以上も滑空できる一方で、飛膜が邪魔で樹上でスムーズに移動できないのだとか(笑)

1度飛んでいるところを見てみたいものです。

ヒヨケザルは動物園では見れない

ヒヨケザルは飼育下では生活できないため、今時点で少なくとも日本の動物園では見られません。

(海外の動物園でもヒヨケザルの飼育情報はヒットしませんでしたが、確証がないので保留)

ヒヨケザルの生態について詳しくは、シンガポール国立大学のウェブサイトに書かれています。

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マレーヒヨケザルにシンガポールの熱帯雨林で出会う

私が、マレーヒヨケザルに出会ったのは、なんとシンガポール動物園(Singapore Zoo)の敷地内です。

えっ?動物園で飼育されているヒヨケザルを見ただけ?

と思った方、、、違います。

動物園でヒヨケザルは飼えません。

シンガポールは、大都会のイメージが強いですが、島の中央部から北部かけては自然保護区があり、熱帯雨林が広がっています。

シンガポール動物園は、中央集水域自然保護区(Central Water Catchment Nature Reserve)と呼ばれるシンガポール最大の自然保護区の中にあります。

そのため、動物園内では飼育動物に加え、サルオオトカゲなどの野生動物もいろいろ見られるのです。

シンガポール動物園内の遊歩道を歩くミズオオトカゲ
動物園内の遊歩道を歩く体長80cmの ミズオオトカゲ

中心部のオーチャードから車でたったの20分で野生動物が住む熱帯雨林に行けるのは、国土が狭いシンガポールならでは。

初めて会ったマレーヒヨケザル@シンガポール動物園

私が人生で初めて出会ったヒヨケザルはこちら。

シンガポール動物園で見かけた2匹のマレーヒヨケザル
シンガポール動物園で見かけた2匹のマレーヒヨケザル

でも、この時点では、まだこれが「ヒヨケザル」という名前であることを知りませんでした(笑)

得体の知れない謎の生き物が2匹、木の側面に貼り付いていますね。

私たちがその場を通りがかかったときに、すでに写真を撮っている方がいたので、そこに何かがいることに気がつきました。

拡大すると、下の写真のように目がクリっとしていて、毛は結構フワフワで触り心地がよさそうです。

木に貼り付いているという表現がぴったりで、他の哺乳類とは一線を画した不思議なシルエットです。

手から足にかけて、伸縮性の高そうな膜が見えたので、モモンガムササビのどっちかだなー、だなんて知ったかぶりをしながら調べてみると、、、

ムササビはこんな感じ。

ムササビ (出典:飯田動物園

目の前の生き物は、明らかにムササビの顔つきとは違う。

次にモモンガをチェックするとこんな感じ。

オオアメリカモモンガ(出典:ナショナルジオグラフィック

モモンガはリスみたいな見た目で手のひらサイズのようですが、目の前の生き物は40cmくらいはあって、明らかにモモンガより大きい。

あれっ?

じゃあ目の前にいる生き物は何?

ということで、さらに調べて、やっと「ヒヨケザル」という名前の生き物であることを知りました。

夜行性とのことですが、上の個体はじっとしているのに対して、下の個体は毛づくろいをしてみたり、

シンガポール動物園で見つけた毛づくろいをするマレーヒヨケザル
毛づくろいをするマレーヒヨケザル

上の個体にちょっかいかけたりと結構ゴソゴソ動いていました。

シンガポール動物園で見つけたじゃれあうマレーヒヨケザル
上の個体にちょっかいを出しているマレーヒヨケザル

上の個体が下の個体にちょっかいかけられてビクッてなってます。

シンガポール動物園で見つけた噛まれて驚いた様子のマレーヒヨケザル
下の個体にちょっかいをかけられてビクッとなった瞬間のマレーヒヨケザル

実はこの2匹は遊歩道から結構近いところにいました。

シンガポール動物園でマレーヒヨケザルを撮影する女性
マレーヒヨケザルとそれを撮影する人

これだけたくさん木があるのだから、

「もっと森の深いところで休んだらどう?」

って思ってしまいます。

別の場所でもヒヨケザルを発見

この日はこの2匹だけでなく、他のエリアでもマレーヒヨケザルを見つけました。

どこにいるかわかりますか?

どこにヒヨケザルがいるかわかるかな?

写真内右寄りの木の右側面にいます。

ここです。

シンガポール動物園で見つけたマレーヒヨケザルの拡大
ここに隠れていました

さらにすぐ近くの別の木にもいました。

結構難しいですが、見つけられますか?

シンガポール動物園で見つけたマレーヒヨケザル
どこにいるかわかるかな?

右側の木の中ほど左側面にいます。

木にうまく擬態できているのでよーく見ないとわからないレベルです。

シンガポール動物園で見つけたマレーヒヨケザルの拡大
このヒヨケザルを見つけるのは難しい

この日は全部で4匹のマレーヒヨケザルに会うことができました。

マレーヒヨケザル まとめ

  • ヒヨケザルは、マレーヒヨケザルフィリピンヒヨケザル2種しか現存しないレアな動物
  • 特徴は、首、手、足、しっぽの間にある薄い飛膜
  • ヒヨケザルは動物園では飼育されていない
  • シンガポール動物園は熱帯雨林の中にある
  • そこで、野生のマレーヒヨケザル4匹に会った
  • シンガポール動物園は、シンガポールの中心地から車で20分程度で行ける場所

いつかヒヨケザルが滑空しているところを見てみたいです。

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